桃の収穫量日本一を誇る山梨県、その山梨県の中でも一番の産地が、わがまち笛吹市です。この町の中心を流れる笛吹川対岸に広がる扇状地は、水はけが良く桃栽培にとても適しており、桃源郷と呼ぶにふさわしいところです。このような恵まれた場所で、矢野さん家のももは山梨県で桃栽培当初からつづく農家です。この農園に2006年園主の息子が就農しました。時を同じくして、桃づくりにぼかし肥料と葉面散布剤を使用しているグループ桃太郎会と出会い、経験豊かな信頼できる方々と一緒に安全でおいしい桃づくりに励み、SEIYUとお取引により GLOBALGAP(グローバルギャップ)に取り組んでいます。そのような中、矢野さん家のももは 奥深い自然の一部である農業において、安全な桃づくりに一歩一歩進んでいるところです。
これまでJAやまなしの果樹病害虫防除暦(病虫害の有無に関係なく発生前に予防散布のため、散布回数は多くなる)とおり、早く収穫する桃で9回15種類、遅く収穫する桃で10回17種類の農薬を散布してきました。私が桃栽培を始めた時に、自分は心配せず桃を洗わずに食べていました。しかし自分の子供に自信を持って「洗わずそのまま食べていいよ!」と言えるようにしたい。そこで、竹酢液を入れることで農薬濃度を2割低くするなど農薬使用を減らすことを始めました。安心して食べられる桃づくりに1歩1歩進んでいるところです。
ぼかし肥料発酵しているところ |